タイムテーブル
講演内容
What is the Future of PostgreSQL?
(PostgreSQL の将来とは?)
12/11 10:05 – 10:55
– 概要 –
この数年間にわたり、PostgreSQL にはパラレルクエリ、ロジカルレプリケーション、宣言的パーティショニング、JIT コンパイルなど、複数の画期的な機能が追加されました。本講演では、これらの機能や今後 PostgreSQL に追加されるであろう新たな機能が、将来のリリースにおいてどのように強化されていくと思われるかについてお話します。
– 講演者 –

Robert Haas は PostgreSQL のメジャーコントリビュータおよびコミッタ。
彼が開発、および共同開発した PostgreSQL の機能には、unlogged table、fast-path locking、index-only scan、パラレルクエリがある。
彼がレビュー、およびコミットした機能には、パーティショニング、ロジカルデコーディング、イベントトリガ、外部テーブルがある。
彼は EnterpriseDB で バイスプレジデント、チーフデータベースアーキテクトとして働いている。
スライド:英語
PostgreSQL and its ecosystems in China and North America
(中国と北米における PostgerSQL とそのエコシステム)
12/11 11:00 – 11:50
– 概要 –
本講演では、日本の PostgerSQL コミュニティに、中国・北米における PostgreSQL エコシステムの概要について紹介するとともに、日本と中国におけるコミュニティのつながりのために、中国 PostgreSQL 協会である COPU について紹介します。加えて、中国における PostgreSQL の技術的な活用方法とトレンドについてもお話します。中国 PostgreSQL 協会は、日本からの影響を中国に拡げていくために、日本の PostgreSQL 貢献者や企業を喜んで迎えます。そしてこの協会は、PostgreSQL 業界における国際的なつながりの架け橋になるでしょう。
– 講演者 –

Grant はカナダで Highgo Software の研究開発部門である Highgo Software USA Corp のジェネラルマネージャとして働いている。
彼は Alcatel-Lucent (Nokia) company に 10 年以上勤務し、高可用性およびリアルタイム遠距離通信システムについて豊富な経験を持っている。
彼は中国 PostgreSQL 協会のディレクタと同時に、協会の国際コンサルタント委員会の事務官としても働いている。
スライド:英語
PostgreSQL replication in 2018
(PostgreSQL レプリケーション in 2018)
12/11 13:00 – 13:40 @ Track A
– 概要 –
PostgreSQL のレプリケーションの世界は erServer を手動でコンパイルしインストールしていた時代からずいぶん遠くまでやって来ています。今日のオプションは新しく、また異なる問題を解くためのたくさんの種類のものがあります。本講演では現在及び将来におけるそれらのオプションのいくつかについて見ていきます。
– 講演者 –

Magnus Hagander は PostgreSQL Core Team のメンバーであり、PostgreSQL Global Development Group の開発者およびコミッターである。
Magnus は Windows 移植版 PostgreSQL の原開発者の一人である。近年は PostgreSQL バックエンドのパーツ群の開発に関わっており、直近ではセキュリティ機能、モニタリング、バックアップとレプリケーションのインタフェースおよびツールに集中している。
彼は postgresql.org インフラストラクチャチームのコアメンバーの一人でもあり、PostgreSQL プロジェクトを支えるサーバーのメンテナ、postgresql.org ウェブサイトのメンテナでもある。
バージョン 6からずっと PostgreSQL のユーザであり (Postgres 95 に触れたこともある)、現在はコアチームの一員であり PostgreSQL Europeの理事会長である。
スウェーデン・ストックホルムの Redpill Linpro で PostgreSQL とオープンソースソフトウェアのコンサルタントを仕事としており、コンサルティング、サポート、トレーニングサービス、特注開発を行なっている。
スライド:英語
Minimize Downtime! PostgreSQL Major Version Upgrade Using built-in Logical Replication
(ダウンタイムを最小化せよ!ロジカルレプリケーションを使ったメジャーバージョンアップ)
12/11 13:00 – 13:40 @ Track B
– 概要 –
PostgreSQL のメジャージョンアップは、サービス停止が必要な運用です。特に 大規模なデータベースでは、比較的長時間のサービス停止が必要になります PostgreSQL 10 で導入されたロジカルレプリケーションは、メジャーバージョンアップ時のダウンタイムを劇的に短縮できる機能としても期待されていますが 私達が実際にこの方式に取り組んだところ、ロジカルレプリケーションの仕組みに起因するいくつものハードルに直面しました。 本セッションでは、ロジカルレプリケーションを利用してメジャーバージョンアップを行った際に直面した主なハードルと、私達が採ったワークアラウンドを紹介します。ロジカルレプリケーションについて必要な知識はセッションの中で説明します。
– 講演者 –

2007 年よりオープンソースソフトウェアに関わる業務に従事。
2016 年からは NTT OSS センタにて PostgreSQL 周りの技術支援をしている。
スライド:英語
Partitioning Shines in Postgres 11
12/11 13:50 – 14:30 @ Track A
– 概要 –
昨年秋にリリースされた Postgres 10 は、ネイティブのテーブル・パーティショニングを導入しました。 最初のリリースから 1 年をかけて、多くの作業がユーザーレベルの多数のパーティション化機能を追加し、パフォーマンスを向上させました。 この講演では、宣言型パーティショニングの基礎を踏まえ、Postgres 11 で新たに導入された機能を紹介します。 また、パフォーマンスの向上についても説明し、今後のスケーラビリティ作業について説明します。
– 講演者 –

Amit は 2013 年から NTT オープンソースソフトウェアセンターのソフトウェア開発者であり、同時期から PostgreSQL コミュニティに協力している。
最近の PostgreSQL リリースでは、テーブル・パーティショニング、コマンドの進捗レポートなどの機能に貢献している。
スライド:英語
Develop, migrate and test the large scale stored procedures
12/11 13:50 – 14:30 @ Track B
– 概要 –
PostgreSQL でユーザ定義関数・ストアドプロシージャを多用した、大規模システムの開発、あるいは、商用 DBMS からの移行をする際のポイントを解説します。
– 講演者 –

2005 年ごろより、ボランティアスタッフとして PostgreSQL ユーザ会に関わり、2006 年より理事、2016 年度より理事長を勤める。
SRA OSS, Inc. 日本支社にて PostgreSQL トレーニング講師、サポートスタッフ、技術コンサルティングなど近年一貫して PostgreSQL 関連の業務に従事。
著書に「新標準 PostgreSQL」(ソフトバンククリエーティブ)がある。
スライド:日本語
Getting a feature committed
12/11 14:40 – 15:20 @ Track A
– 概要 –
PostgreSQL はパッチ投稿や機能提案を commit fest システムという独自のやり方で行っており、コミュニティがどういう仕組みで動いているのかを深く理解していない新人にとっては機能の採用・不採用の結果を納得するのは難しいかもしれません。
– 講演者 –

Michael Paquier は PostgreSQL のメジャーコントリビュータ兼コミッター。
彼は多くの機能、レビューバグ修正に何年も貢献し、認証やバックアップ、WAL、Windows、テストフレームワークなど多くの分野で活躍している。
彼は VMware でテクニカルスタッフのシニアメンバーとして働いている。
スライド:英語
Bloat and Fragmentation in PostgreSQL
(PostgreSQL の肥大化とフラグメンテーション)
12/11 14:40 – 15:20 @ Track B
– 概要 –
データベースの肥大化とフラグメンテーションは良く知られた課題であり、しばしば性能劣化のような多数の問題の原因となります。なぜそのような課題が PostgreSQL で起こるのでしょうか。また現行の PostgreSQL でそれらに正しく対処するにはどうしたらよいのでしょうか。本講演では肥大化とフラグメンテーションについて、PostgreSQL の内部構造と DBA から見た様相の両面から詳説します。
– 講演者 –

2016 年度より NTT OSS センタにて、PostgreSQL の開発、技術支援に従事。
PostgreSQL 開発者コミュニティでは、主にレプリケーション、VACUUM 等の機能開発、バグ修正やレビューにてコア開発に貢献。
スライド:英語
Database architecture for SaaS scale
12/11 15:30 – 16:10 @ Track A
– 概要 –
私たちはいわゆる SaaS のカンブリア紀の波の真っただ中にいます。これらの SaaS 上で提供されるものの大多数は、イノベーションの基礎を形作るための大量のデータの蓄積や、それらのデータを効率に素早く扱うストレージ、セキュアなデータ管理に裏打ちされています。データベース、インフラおよびアーキテクチャを選ぶ前に考慮する要因がたくさんがあります。このセッションでは、このプロセスとなぜを PostgreSQL が多くの SaaS で提供される RDBMS に急速になりつつあるのか、そしてそれらの SaaS で提供するために PostgreSQL のデータベースインフラがどのように設計されるのかについてお話します。
– 講演者 –

Arul Shaji は Atlassian のプリンシパルデータベースコンサルタント。
彼は Atlassian の有名な製品である JIRA や Confluence のクラウド上でデータベースプラットフォームの構築と操作を担当するチームの一員であり、RDBM、NoSQL および BigData の技術を扱っている。
以前の役職では、Arul は著名な銀行、通信事業、カード決済セクター向けのエンタープライズ規模のデータベースプラットフォームの実装に携わっていた。
彼の関心分野は、膨大なデータを扱うために信頼性と耐障害性があり、スケーラブルなデータプラットフォームをクラウド上で構築することである。
Arul は長く PostgreSQL と働いており、アクティブな PostgreSQL hacker として 10 年以上活動し、更新可能カーソル更新可能カーソルや CSV ロギング機能に貢献した。
スライド:英語
Celebrating its 15th Anniversary: Pgpool-II Past, Present and Future
12/11 15:30 – 16:10 @ Track B
– 概要 –
Pgpool-II が誕生以来、今年で 15 周年になります。本講演では Pgpool-II の歴史を振り返りつつ、バージョン 4.0 の新機能について紹介します。
– 講演者 –

SRA OSS, Inc. 日本支社に勤務。
オープンソースソフトウェアのサポート、構築作業、Pgpool-II 開発に従事。
Pgpool-II プロジェクトでは、機能追加、バグ修正、リリース、ドキュメントの管理を担当している。

Pgpool-II の最初のバージョンを開発し、現在は Pgpool-II プロジェクトにリーダとして参画、精力的に開発活動を行っている。
PostgreSQL にはその誕生以来関わっており、コミッタの一人。
PostgreSQL をはじめとする、多彩なオープンソースソフトウェア向けのサービスを展開する SRA OSS, Inc. 日本支社で支社長を務めている。
スライド:英語
Five data models for sharding and which is right
12/11 16:20 – 17:00 @ Track A
– 概要 –
単一のノード・データベース、分散システム、MPP データベースのいずれを扱っていようと、システムで得られる柔軟性の重要な要素は、データを分割または分割する方法です。 顧客、時間、または何らかのランダムな uuid でそれを行いますか? このセッションでは、データをシャーディングするための5つの異なる方法と、それぞれを考慮する必要がある場合の手順について説明します。 単一のノードを超えて拡張する必要があると考えている場合は、これを行うためのロードマップの開始点が得られます。 Postgres でこれを直接行う方法の基礎と、どのデータベースにも一般的に適用される原則について説明します。
– 講演者 –

Craig は Postgres を水平方向に拡大することに重点を置いたサービスとしてのデータベースである Citus Cloud に従事している。
Citus の以前は、Craig は Heroku Postgres に従事していた。
彼は Postgres Weekly を監督している。
スライド:英語
NVME and GPU accelerates PostgreSQL – challenges towards 10GB/s of query execution performance
(ビッグデータ処理のための GPU と NVME-SSD 活用 ~クエリ処理速度 10GB/s への挑戦~)
12/11 16:20 – 17:00 @ Track B
– 概要 –
本セッションでは、GPU と NVME-SSD という最新ハードウェアの能力を極限まで引き出し、TB 級の大量データに対して、シングルノードのクエリ処理性能 10GB/s を実現するアプローチと、それに至る試行錯誤をご紹介します。
– 講演者 –

海外浩平は PG-Strom のオリジナル開発者であり、また PostgreSQL の主要機能の開発に10年以上に渡り貢献してきた。
彼はとりわけヘテロジニアス・コンピューティング技術のデータベースシステムへの適用や、データベース内での機械学習や統計解析の実行に関心を持っている。
現在、彼は HeteroDB 社の共同創業者でもあり、技術開発と市場開拓の双方を行っている。
スライド:英語 and 日本語